経営事項審査の「完成工事高評点X1」とは?

「完成工事高評点(X1)」とは、経審(経営事項審査)での経営規模を表す指標の1つであり、1,000万円未満から1,000億円以上までの42区分に分け、建設業の業種区分ごとに評点が決まります。

完成工事高評点X1は次の算出テーブルに当てはめて、総合評定値(P点)を算出します。
(P点)= 0.25(X1)+0.15(X2)+0.20(Y)+0.25(Z)+0.15(W)
※小数点以下は切捨てです。

総合評定値(P点)を請求した許可業種ごとに、審査基準日の直前2年又は3年の平均の完成工事高が評価されます。

工事種別年間平均完成工事高は、最も点数を上げたい業種に合わせて、2年平均又は3年平均のうち、どちらか有利なものを選ぶことができます。
※この平均年数は「技術力評点Z」の算出に使用する、元請完成工事高評点算出時の平均年数と同じ年数になります。

完成工事高の評価をアップさせる方法には、次のようなものがあります。

◎利益率に重点を置いた工事受注
赤字工事を多く受注した場合は利益額の評価でマイナスになるため、総合評定値は増えません。利益が確保できる有料な工事を増やせば、評価をアップさせることができます。

◎工事進行基準の採用
期末未成工事の評価方法を「工事完成基準」から「工事進行基準」に変更することで、完成工事高を増やすことができます。
「工事完成基準」は、建設工事の施工検査を経て発注者に引き渡された時点で売上高として認識される基準ですが、一方の「工事進行基準」は、期末未成工事の進行度合いに応じて期間損益に反映させる方法ですので、未完成の工事でも工事の出来高に応じて、完成工事高を計上することができます。

◎完成工事高の積み上げ計算
審査を受ける業種に関連する他の業種で、審査を受けない(入札参加申請等をしない)業種の完成工事高を積み上げて申請すれば、評点をアップさせることができます。次のような場合です。
・土木一式工事の審査を受ける場合は、とび・土工・コンクリート工事、石工事、ほ装工事、水道施設工事を積み上げ計算可
・建築一式工事の審査を受ける場合は、大工工事、左官工事、屋根工事、タイル・れんが・ブロック工事、鉄筋工事、板金工事、ガラス工事、塗装工事、防水工事、内装仕上工事、建具工事、解体工事を積み上げ計算可
・電気工事と電気通信工事は、互いに積み上げ計算可
・管工事と水道施設工事は、互いに積み上げ計算可
・管工事と熱絶縁工事は、互いに積み上げ計算可
・とび・土工・コンクリート工事と造園工事は、互いに積み上げ計算可
・とび・土工・コンクリート工事と石工事は、互いに積み上げ計算可

なお、完成工事高評点X1は、下記の工事の種類により、内訳として別途算出します。
・土木一式工事では「プレストレストコンクリート構造物工事(PC)」
・とび・土工・コンクリート工事では「法面工事」
・鋼構造物工事では「鋼橋上部」

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